★時逆シリーズ 裏話&裏設定という名のネタバレ考★
長かった・・・・(しみじみ
連載期間も長かったんですが、内容がとっても長かった(遠い目
各章毎にあとがきを軽くつけているんですが、そちらで話せなかった裏話をつらつらとお話したいと思います(笑
まあ、所詮はフォローというか自己満足のページです(^^;
興味のある方だけ読んでやって、『あー、そうなんだ?。』って思ってやってください。
内容のネタバレも含んでいますので本編を読み終えた方のみ読んでいただくことをお願いいたします(笑
◆第一章 時逆の実◆
物語の冒頭、本当にストーリーに入るための内容で、ただひたすら暗い(爆
実はサンジが敵に撃たれる前に島での二人で仲良く買い物風景とか、最終章でサンジがゾロに渡しているピアスを購入するシーンとかあったんですが直接内容に関係がないということであまりにも長すぎて削りました。
この話でもっとも書きたかったのはゾロがサンジに刀を振るった雪原でのシーン。
残酷にならないように綺麗に、でも命が失われていく様の絶望と悲しみを白に赤をいれるという事で表現してみました。
上手く伝わったかどうかは分かりませんが(汗
ちなみに当初の設定ではサンジは女の子を庇ってではなく、敵との戦闘中、混乱の中でゾロに殺される予定でした(汗
まあ、書いていくうちに変更になって女の子を庇ってゾロに切られるという選択になったんですが(笑
ゾロはもっと内容的に壊れていくはずだったんですが、あまり壊れてくれませんでした(汗
ゾロの精神の奥底は強いという概念がどうしても顔を出してしまいました(笑
さて、話は変わって、実の入っていた箱。
これは蓋部分が濡れれば膨張して箱に隙間が出来るという設定です。
ゾロの涙や血に反応したわけじゃなくて単に濡れたので開いた・・ただそれだけだったりします(汗
◆第二章 捕食する者される者◆
これは猫耳がついたりした形ではなく実際の動物状態として書いてあります。
うーん、イメージとしてはおとぎ話の動物達(笑
普通に考えてゾロとサンジの体格差はとんでもないですし、ゾロにあわせるとサンジって馬鹿デカイ鳥になっちゃいます(苦笑
当初の設定でゾロは黒豹、サンジは金色の狼でした。
・・・が、これだとありきたりだよなーって思ったのと、サンジの行動からどうしても狼って違和感があって、浮かんだのが孔雀だったんですよね(汗
女性陣に対する態度とか鳥の求愛行動みたいっておもったらもう駄目で・・・。
雄って派手ですし、あー、サンジって鳥だーと(何
だけど図鑑を調べる気力はなかったのでなんだか分からない鳥になってもらいました(笑
ゾロはまあお付き合いで少し変更してチーターに・・・。
裏設定としてサンジを殺してしまった後、ゾロは森を去ります。
サンジの亡骸は住んでいた湖の大岩近くに埋めて行きます。
最後の瞬間までサンジの事を忘れることはありませんが旅立った森へは一度も帰りませんでした。
仔をなすこともなく、最後は独りでひっそりと思い出の場所を思い描きながら息を引き取ります。
◆第三章 宝石の恋◆
設定は王子と傭兵です。
ストーリーの後書きに少しだけ書いたんですが元々は宝石職人奴隷のサンジと傭兵のゾロでした(笑
ウソップと一緒に監禁されている宝石職人の一人で、ゾロとの出会いは工房という名の牢屋。
国王の落胤ではないかと噂され、王子達より妬まれて奴隷として監禁されていました。
まったくの噂だけでサンジは落胤でもなんでもなく、国王とサンジの父親が親しかったというだけの関係でした。
いろいろとあった後に革命が起きてどさくさにウソップとサンジもゾロの協力で牢から逃げます。
混乱の中で離れ離れになった二人はウソップのふるさとで再会を誓うのですが、追っ手のかかったサンジはゾロが辿り着く前にその町や村を離れてしまいます。
ゾロはサンジを追い、サンジは身を隠しながらゾロを探します。
やっと追いついた小さな村でゾロは村人と森に入っているというサンジが帰ってくるのを待ちます。
そこに追っ手が到着し・・・・。
まあ、こんな話になるはずでした(笑
ちなみに上記設定で読んでみたいとリクエストされても内容が被る為書けませんのでその辺はご了承くださいね(汗
シャンクスを出した段階で話はコロっと変わってしまってサンジには『王子』『牢屋』『宝石職人』の設定だけが残り現在のお話になりました(笑
あと、気付いた方もいらっしゃると思うのですが、ここから第二章の伏線でゾロの瞳が翡翠から深紅に変化しています。
裏設定では、ゾロを亡くしたサンジはバロックワークス戦にて勝利を治めると、即位し、アラバスタのビビ王女と結婚します。
即位後もウソップの工房を訪れてはコツコツとピアスを作ります。
サンジは渡すことの出来ない完成したピアスを自らの紋様を掘り込んだ小さな木箱に入れて自室に大切に保管していましたが、即位後たったの5年という短い生涯を閉じた時その手元に木箱はありませんでした。
サンジ没後、ビビ王妃との間に子供がなかった為、サンジの後は第一王子の息子が即位しました。
◆第四章 貴方とのその距離◆
最終章から急遽切り離したお話です(笑
この段階で、『ああ。』って思われたんじゃないかな?と思いつつ書き上げました。
海賊以外の設定の三章はそれぞれテーマがあって、第二章が『家族愛』第三章が『友愛』第四章が『恋愛』、そして時間軸が古代から未来へ向かっていっています(笑
つまり、この四章はこれから先の未来であり、いくつかの可能性の一つである・・という意味で設定しました。
縁の切れない二人とその二人を取り巻く縁。
前章からのフリでこのゾロは瞳は深紅、ピアスもしていません。
性格も多少変わってきています。
サンジがオッドアイになったのはゾロが失った色を持っているせいです(笑
実は、事故にあう前に二人でデートするシーンがありました。
百貨店だか美術館だかに来たどこかの国の展覧会に行く予定でした。
その展覧会で、三章のピアスと、二章のゾロの神話のような記述を見つける予定だったんですが、長いのと、本編とは直接関係ないのでこちらも断念。
裏設定として、ゾロに庇われた女の子は第一章でサンジが庇った女の子です。
そして生まれた子猫はそれぞれがゾロの刀達でもあります。
病院に搬送されたゾロは全治二ヶ月ほどで退院しますし、その頃にはサンジが引越しして一緒に暮らし始めています。
これから先、未来が続いていく二人です(笑
◆最終章 時逆の翼◆
シリーズの最終章ということで伏線だらけの解消に話は長くなる、削れない、終わらないと悪循環でした(汗
でもある程度は削った(笑
まず、第一章でゾロから生えた植物と飲んだ種。
最後は枯れるというのは決まっていたんですが、花が咲いて実をつけるというのは書きながら決まりました(汗
ゾロを中に取り込んでしまうというパターンも考えてあったんですが、最終的には各章にあわせて変化をさせるという形に落ち着きました。
目覚めたゾロの瞳が紅いのは『捕食』、ピアスが崩れたのは『宝石』、刀が抜けなくなったのは『貴方との』の関係です。
そして眠り続けるゾロに付き添うサンジなんですが、こちらも始めはチビナスからゾロの夢にあわせて成長していく(中身は19歳のサンジのまま)という設定でした(汗
成長する場合はクルーと接触してしまうのと、ゾロが目覚めた時に今度はサンジが入れ替わりに棺へ入ってしまうので二人のシーンがないんですよね(汗
幽霊設定になったのはゾロが目覚めた後も二人で話をさせたかったのと、サンジの復活シーンのビジュアルイメージが出来たからでした(笑
実はギリギリまでサンジの復活シーン(?)が決まらなかったんですが樹の幹に寄りかかって目を閉じて優しい笑みを浮かべているサンジが浮かび、ああいった形になりました。
あと、パターンとして、サンジの目が開いた後ゾロの名前を呼んで笑いかけるとそのまま目を閉じてしまう(サンジ死亡で生まれ変わりを探すゾロ)ってのと、ゾロの事を忘れてしまうパターンがあったんですが、幽霊の時のサンジがとっても元気だったので(何)素直に復活してもらいました(笑
また、お話の中でサンジがゾロに手渡したピアスは第二章で王子のサンジが作った物です。
ベタな設定ですが瞳の色が戻ったのはサンジが目蓋にキスをしたから(笑
刀もサンジがゾロに渡せば抜けるようになるんですが、さて、その辺はどうなのかな?と(ぉぃ
気がつけば公認カップル、しかもバカップルな二人(汗
ゾロの心が本当に成長したのかどうかはこれからって感じですが、このシリーズはこの章で幕を引くこととなりました。
★そして・・・。★
すべてを書き上げて思ったのは時間が足りなかった。
贅沢をいうならもっと加筆してストーリーに厚みを持たせたかったんですが、軽く考えても1.5倍の長さになっていくのが分かっていてこれ以上の加筆は出来ませんでした(苦笑
加筆するならサイトから降ろして思う存分書き加えます(笑
全編まとめて読んでくれた方はさぞ疲れただろうと思います・・・ぐったりしてませんか?大丈夫ですか?(笑
連載完結をじっと待っていてくださった方、連載中に励ましや労いの言葉を掛けてくれた方、本当に有難うございました。
また、いつか長いお話が書きたくなったら、ああ、また始めたんだな・・とでも思ってやってくださいw
呟きに最後まで付き合ってくださってありがとうございました♪
2005/12/11 千紗 拝
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