◇  夜想曲  ◇







それはグランドラインに入って、はじめて出会う光景だった。







島に降り、それぞれが隠れるようにして姿を消して数日。
次の出航まで騒ぎを起こさないようにと押し込められた宿の安酒場で酒を煽る。
たいして美味くもない酒は度数だけは高く、それだけが唯一の救いであるかのような飲み物だ。

「あんた、海賊狩りだろ。」

洒落たバーテンがいるわけでもない、昼は食堂、夜は酒を提供しているからかろうじて酒場だとも言えるその一角に、陽が暮れる前から腰を落ち着けて飲んでいたゾロに赤ら顔の男が唐突に声をかけてくる。
その男の姿はここ数日、同じ時間に店内に入って来て、一人で飲んでいるゾロの様子をチラリチラリ伺っていたのを知っている。
賞金稼ぎで、他の賞金首がいないか確認をしているのかとも思ったのだが、ただこちらの様子を伺っているだけで、特に仕掛けてくるわけでも、海軍を呼びつけるわけでもない男にゾロはあっさりと興味を失せさせた。

「・・・なあ、あんた・・あの海賊狩りのロロノア・ゾロだろ?」

無言で目の前の酒瓶に口をつけ煽っていたゾロに恐る恐ると言った感じで男が問い掛けてくる。
それに答えてやるのも面倒だと思いながら、確認するまではいつまでも立ち去りそうにないその気配に眉を顰め微かに首を縦に振って答える。
その動作に目を輝かせると男は嬉しそうな表情を浮かべ、誰も使用していないゾロの正面、その場にあった椅子を引き寄せてガタガタと音をたてて腰を降ろす。

「おい・・。」

相席など許したつもりもないし、したいとも思わない。
ゾロは眉を顰めたまま、男に向かって邪魔だと口を開きかけたのだが、それよりも早く男が大声を張り上げて酒の追加を宿の女将に頼んでしまった。
憮然とするゾロの前に男が注文した酒が幾本もテーブルの上に並び始める。

「俺の奢りだ、ドンドン飲んでくれ。」

酔いだけでなく些か興奮したその様子にチラリと視線を向けて、ゾロは手前に置かれていた封の切っていない酒瓶へと手を伸ばした。
軽く舌に乗せて、先ほどまで飲んでいた酒とは度数は格段に低いが断然に味のいいそれにゾロはグイッと瓶を傾けた。
ゴクゴクと喉を鳴らし酒を飲むゾロをどこかうっとりとした視線が追い、いったいこの男は何がしたいのかと一本をすっかり空にした頃、やっと話を聞く気になった。

「海賊狩りだったのは昔のことだ。」

話を聞く気になったからといってアレコレとこちらから話を振ってやるつもりはない。
話したければ話せばいい、ただ聞いてやるだけだとそういう態度を取りながらゾロは男の言葉にはじめて反応を返した。

「ああ、知ってるさぁ。今は海賊をやってるんだよな。」

ニコニコニコ、満面の笑顔で肯定されますます意味の分からなさに眉を顰める。
いくら長閑な田舎の島だといっても手配書の一枚や二枚で回っているだろうと思ったことに間違いはなかったらしいが、この男にとってはゾロは海賊ではなく、その海賊を狩る側の人間とでも認識されているのだろうか?

「いきなり賞金6000万ベリーなんて凄いよなあ。」

心から感心したように言ってのけた男の態度にどこか呆れたように肩を竦めると手直にあった琥珀の瓶に手を伸ばす。
ゾロが海賊狩りと呼ばれていたのはグランドラインに入る前、あの東の海での本当に短い間だけだ。
それを知っていたということはこの男は自分と同じくあの海を越えてきたということだろう。
あの死との背中合わせの線を越えて来たのなら無害に見えても油断は出来ない。
そう考えて警戒しかけたが、男の放つ纏う空気はあまりにもお粗末で、警戒する事さえも馬鹿馬鹿しいと無造作に酒を空にする。
もとより何が起こっても構わない、隠れるつもりなどないと、そのつもりでこうして外で食事をとっているのだ。
ナミあたりに見つかれば騒ぎを起こすなと怒られるかもしれないが、何もない退屈すぎる滞在というのも苦痛に違いない。

「昔さあ・・・俺はあんたに家族の敵を討ってもらった事があるんだ。」

しみじみとどこか遠くに視線を飛ばしたままポツリと口を開いた男にゾロは眉を寄せた。
あの当時、ゾロは男と同じような感謝の言葉を口にした人間を大勢知っている。
涙を流して歓喜の雄叫びを上げて、まるでゾロを英雄のように奉り、迎え入れ感謝の言葉をたくさん押し付けてきた。

「まだ・・こぉんなにちいせぇチビたちでよぉ。」

何を思い出しているのか赤ら顔が泣きそうに歪んでその目が細められる。

「とーちゃん、とーちゃんって船が港から出るときの楽しげなあの声が忘れられねぇんだ。」

男の言葉にゾロは小さく溜息を零すとあまりに好みに合わなかった酒に唇を歪める。
ゾロが酒を傾けている間にもとうとうと男の語りは続いており、その話を要約して繋ぎ合わせると、男の職業は魚を追うまっとうな船乗りで、海に出ている間に男の暮らす小さな村は近海を荒らしていた海賊達に襲撃されたらしい。
その時に男の家族、小さな子供達も皆、その命を落とし、男は自分の家族を殺した海賊達の後を必死の思いで追いかけてその復讐をしようと機会を伺っていた所にゾロが現れ、その海賊達を討ち滅ぼしたという事らしい。

「海賊狩りが街に来たって聞いた時、俺はこれであいつらの無念も晴らされると思ったのさ。」

目を輝かせ、意気込んで聞かされたその言葉にゾロは鼻を鳴らして小さく笑った。
男の言い分は聞けば聞くほど自分勝手で滑稽だ。
当時、海賊狩りと呼ばれていたのは何もそんな世のため人のためという正義の為の行為じゃない。
剣士として手応えのある相手を求めているうちにそう世間が勝手に名付けたのだ。
剣を交え、勝利し、その相手が金になった、ただそれだけの事だ。

「だから俺はあんたに感謝してもしきれねえ。」

涙を流しながら礼を言う男の姿にゾロは心底うんざりして呆れたように目を向ける。
家族を殺された、その復讐の機会を伺っていたと口では言いながら、この男は結局の所、自らの刃の一つも海賊達に向けようとはしていない。

「海軍に通報しなかったのか?」

男の言葉を信じるならば、少額とは言え賞金のかかった海賊なら正義の旗の下に海軍が動くだろう。
いつ来るか分からない海賊狩りを待つより、そのほうが確実だろうし、下世話な話、男には金も手に入るはずだ。

「海軍?海軍なんぞ信用できねえ連中の集まりだ。」

吐き捨てるように呟いた男の言葉にゾロは苦笑を浮かべる。
確かに海賊と癒着している海軍基地もあるが、すべてがそうだということはない。
どちらにしろ男は行動を起こしたわけではないのだろうとその言い草に呆れたような気分になった。
この男は結局の所安全な場所から誰かが家族の仇を討ってくれるのをただ眺めていただけなのだ。
思わずといったふうに鼻を鳴らして笑ったゾロに戸惑ったような視線を向けた男はキョロキョロと忙しなく目を泳がせる。

「・・・な、何か気に障ったこ。」
「ロロノア・ゾロ!見つけたぞ!」

おどおどと男が謝罪らしき言葉を口にしかけると同時に扉を蹴破る勢いで飛び込んできた海兵が大きな声を上げる。
その男に続いてドカドカと足音も荒く海軍の制服に身を包んだ男達が幾人か扉をくぐって入ってくる。
その様子に給仕に回っていた恰幅のよい女は小さく悲鳴のような声を上げて厨房へ逃げて行き、テーブルについていた他の客達も身体を強張らせてその団体とゾロとを交互に見つめる。
ゾロと同テーブルについていた男も同様に身体を強張らせ引き攣った表情で突如現れた海軍の姿にキョロキョロと落ち着きなく眼球を動かした。


「ロロノア・ゾロ。正義の名の下に大人しく同行して貰おうか。」

低く響く海兵の声に、ゾロはニヤリとその口元に不敵な笑みを浮かべる。
軍の登場であっという間にこの場に満ちた張り詰めた冷たい空気の変化をどこか楽しみながら、ゾロは手にしていた酒を一気に空けると、ゆっくりとした動作で椅子から腰を上げる。
静まり返った室内にガタンと大きな音が響き、ついでドスンと重いものが落下する音が響く。
周囲の注目、そしてゾロの視線を集めた男はブンブンと凄まじい勢いで首を横に振りながらズルズルと尻を床につけたまま後退していく。

「お、お、おれは、関係ねぇ。」

先ほどまでゾロの事を褒め称えていた男が後退り、必死で関係ないと繰り返すその姿にゾロは唇の端を引き上げて獰猛な笑みを向ける。

「お、お、おれは、関係ねぇんだ。」
「ああ、確かにテメェは関係ねえな。」

ゾロの言葉は自分と男は無関係だという意味と、海軍がここに来たことに男は無関係だろうという意味を含めていたのだが、怯え恐慌に陥っている男はただひたすら関係ないと繰り返し、ズルズルと床を這ってゾロから、そして海軍からも遠ざかり逃げようとする。

「素直に同行する気はあるか?ロロノア・ゾロ。」

兵の中から一歩前へ進み出て声をかけた男へとゾロはチラリと視線を向けた。
そしてニヤリと楽しげに笑ってみせる。

「俺が素直に同行するメリットなんぞありゃしねえだろうが。」
「確かに・・・。」

目を細め、ゆっくりとした動作で帯刀したゾロに海兵はゆっくりと頷いてみせる。
それにクククっと小さな笑い声を立てて、ゾロは一歩、入口をふさいでいる海兵達へ向かって足を踏み出した。
サッと海兵達の間を緊張が走り、ゾロに話しかけた男が静かに一歩後退した。

「ここじゃ店の迷惑になる。」

ゾロを取り囲むべくそれぞれが得物に手をかけたのを見計らってニヤリと不敵な笑みを唇に浮かべる。
扉の外にも同様に海軍が待機しているのだろうと周囲に目を走らせると、ゾロはゆっくりとした動作で扉へと向かう。
徐々に海兵達の輪の中心に向かって歩くような形になったゾロを険しい表情になった男達が見つめる。
そこかしこに隙があるように見えるのだが、その一歩がどうしても踏み出せない。
ゾロを取り囲むように円は移動して行き、やがて見えた外への出口からその背が消えても海兵達は手にした刃をゾロに向けることが出来なかったのだ。
その背が完全に消え、ハッとしたようにドカドカと足を音を立てて戸外へと海兵達は走り出す。
薄い月明かりの中、周囲を取り囲み動きを止めた彼らに、ゾロは軽く肩を竦めると静かに鞘から一本の刀を解放する。

「来ないんならこっちから行くぜ?」

静かなゾロの声に答えるように月光がきらりとその刀身を輝かせたのだった。















打ちかかる刃を弾き飛ばし、大きく前に足を踏み出す。
それと同時に頭上から斬り降ろした切っ先に赤い飛沫が吹き上がる。
陽光の下で見るより濃いその色にゾクゾクとしたものがゾロの背を駆け上っていく。
それは一種陶然とした快感を呼んでゾロの中で堪らない酩酊感を生んでいった。

「うおぉおぉぉ!!」

雄叫びを上げてかかってきた男の、幅広の蛮刀にも似た刀を左の刀で受け、左の足を振り上げて男の腹に蹴りを叩き込む。

「うぎゃぁあ。」

背後にいた仲間を巻き込んで派手に飛んでいった姿を見送ることもなく、右、後ろ、そして前へと力強く刀を振るい、斬り結び、弾き飛ばし、斬り伏せる。
飽くことなく挑んでくる兵たちを見ては楽しげに翡翠の瞳が細まり、その唇には薄く笑みが浮かんでいく。

「ち、・・・ちくしょうぉぉ・・!!」

何度やってもゾロに毛の一筋の傷さえ刻むことの出来ないその事実に口惜しげな悲しげな咆哮があたりに響く。

「引け!!」

刀で取り押さえる事は無理だと判断した上官らしき男の一言で、海兵達は倒れ伏した仲間の身体を抱き上げてよろよろとゾロから遠ざかっていく。
遠巻きに取り囲み、刃を向けてくるだけでそれ以上の動きを見せなくなった相手に切っ先を地面に向けたままゾロの瞳が鈍く光を放つ。
やがて、その包囲網もジリジリとその場にゾロを置いたまま、ゆっくりと後退っていく。
その海兵達の姿を面白くなさそうに見送ったゾロの視界が鈍く光る幾つもの鉄の筒を捕らえた。

「撃てぇ!!」

仲間がその射程の有効範囲から逃れたと見てとった上官の手が怒声と共に大きく振り下ろされる。
硝煙の匂いと不揃いな乾いた銃撃の音。
それと向き合うゾロはいつの間に抜いたのか三刀流の構えのままにユラリユラリと身体を揺らしながら刀身を翻す。
その足元にポトポトと、そしてパラパラと切り刻まれた弾が円を描くように零れ落ちていく。
絶え間なく響く銃撃音と、それに比例して増えていく金属片。
その口元にうっすらと笑みさえ浮かべて自らに降り注ぐ小さな鉄の塊をひとつ、また一つと、切り落としていく。
パッスンと間抜けた音が辺りに響き、濃い火薬の匂いを残してその音は途絶えた。

「・・・・・化け物・・・。」

口に咥えていた白い刀を無言で鞘に戻すゾロの耳に震えて掠れた声が届く。
海兵の中から漏れたその小さな畏怖を含んだ呟きは銃を構えていた男達、そしてそれを見守っていた男達の中にじんわりとした恐怖を呼び起こす。

「懐かしい言葉だ・・。」

何処からともなく聞えたそれにゾロは唇の端を引き上げてゆっくりと海兵たちのほうへと向き直る。
動作は緩慢で、その動きからは殺気も覇気も感じられない。
能力者でないからと、たとえ6000万の賞金首だと言われようともまだ歳若い剣士に自分達が負けるはずはないと、その力量を甘く見ていた己を男達は呪った。

「そろそろ終わりか?」

静かなゾロの問い掛けに男達の間を緊張と恐怖がさざなみのように走り抜ける。
タラリと地面を指して降りた切っ先がキラリと透明な輝きを放ち、持ち主の瞳に意思の色が濃く宿る。

「それじゃ、今度はこっちの番だ。」

翡翠の瞳が月光を反射して美しく浮かび上がる。
静かな声は火薬の匂いに満ちた辺りに優しく広がり、そして、はじめて守りから攻撃へと転じたゾロの姿をくっきりと男達の目に焼き付けていったのだった。















ドサリと重い音を立てて最後に一人が血に倒れ伏す。
それにチラリと視線を向けてゾロは手にしていた刀を軽く振って血を落とすと静かに鞘へとおさめていく。

「獣・・・・、アンタは血に飢えた獣だ。」

甲高い悲鳴を上げて罵る声にゾロはゆっくりと首を回した。
銃撃を交わした所で相手の戦意が落ちていたのはゾロにも分かっていた。
だが、それがなんだというのだろう。

「悪魔だ!人でなしィ!!」

周囲で血を流し呻く海兵達より少し離れた場所で座り込んだまま喚くその男にゾロはクッと唇を歪める。

「この人達がアンタに何をしたんだ!!」

辺りに満ちる濃厚な血の匂いと激しい戦闘に混乱しているのか涙声で喚き散らすのは、頼みもしないのにテーブルに来てゾロを褒め称え、そして海軍が来ると同時に関係ないとその場から逃げ出した人物だった。
腰が抜けているのか尻餅をついたまま喚き散らすその無様な格好を鼻で一つ笑うとゾロは面倒くさそうに口を開いた。

「剣士に刃を向けるってのはこういうことだ。」

ゾロを取り押さえようと出向いてきた彼らも自分との戦闘はある程度予想できたはず。
もしそれさえなく刃を向けてきたのだとしたら、それは彼らの覚悟が甘かっただけの事だ。
剣士にその命を差し出す覚悟もなく刃を向けるなどゾロにとっては考えもつかない。
ましてや彼らは銃口を脅しではなく、実際にゾロに向けてきた。
命があっただけでもましだと思って欲しいと呻く姿に苦笑を向ける。
怯えたように狂ったように向けられた男の視線に軽く肩を竦めるとゾロは先ほど出てきた宿の安酒場の扉をくぐった。
宿の中に人気はなく、食事の後もそのままに、係わり合いになりたくないとすでに逃げ出した後だった。
シーンと水を打ったように静かな店内を躊躇することなく奥へと進み、酒を飲んでいたテーブルの前で足を止める。
そしてテーブルの上に乗ったままになっていた封の切っていない酒瓶を2本ほど小脇に抱え、1本を手に提げると、ゆっくりとまた店外へと足を向ける。
騒動を起こしたままこの宿に泊まる事は出来ないだろう。
この騒ぎを聞きつけた別のお客さんが来ないとも限らない。
それはなんら困る事ではないのだが、うるさく心配する仲間の耳に入る頃にはこの場を立ち去ってこれ以上の騒動を起こさない必要がある。
ゾロはゆったりとした足取りで扉をくぐると、痛みに呻く海兵達を尻目にのんびりと歩き始める。
天から降り注ぐ光は淡く温かで、穏やかな夜風に口元を綻ばせてゾロは思い出したように手にしていた酒瓶の封を歯で引き千切る。
歩く速度はそのままに月を仰ぐように一口啜ればカッと喉を焼くようなその液体が心地よい。
騒ぎを聞きつけた誰かに見つかるまではこの月を肴に月見酒も悪くないとゆったりと行く宛てもなく足をすすめる。







『血に飢えた魔獣。』







上機嫌で歩いていた鼻先を掠める血の香りにゾロはうっとりとその目を細める。
先ほど喚いていた男が口にしたのか、それとも痛みに呻く海兵の誰かが口にしたのか、小さな小さなその音はすんなりとゾロの耳に届いた。
本当に今夜は懐かしい言葉ばかりを耳にすると微かに肩を揺らして笑うとゆっくりとその場に足を止めた。
そして静かに振り返る。




「俺はその名を嫌いじゃねぇ。」




闇の中、薄く口元に笑みを浮かべたゾロのその整った容貌と、月の光を反射した金のピアスはどこか幻想的な光景を残像としてその場に残す。
相手からの反応を待つことなく歩き出したゾロの小脇に抱えられた酒瓶が歩くたびにカチャカチャと触れ合っては小さく音を立てている。
また一口、酒を煽ってゾロは楽しげに月を見上げた。


悪くない。


魔獣と呼ばれていた日々も今も。


喉を焼いて流れていく、たいして美味くもない酒にクククと小さく声を立てて笑うと、ゾロは楽しげに月に向かって歩き始めたのだった。










END++



(2006/11  魔獣聖誕祭4  AFTER IMAGES 千紗 拝)


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2006年 ゾロ誕企画 魔獣聖誕祭4参加作品です。
カテゴリーは魔獣で参加させていただきました。
もっと魔獣という感じで書こうと思ったのですが、妙に淡々とした感じのお話になってしまいました(^^;
サイトの傾向とはちょっと違いますが(サンゾロじゃないし)書くのは楽しかったです♪

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