ジャンケン

ジャンケン

「ジャンケン」ってどんな遊び?
 じゃんけんは、グー(石)・チョキ(はさみ)・パー(紙)の3すくみを使った遊び。
 ここでは、ジャンケンの派生的なものや、ジャンケン主体で行われる遊びを集めてみました。

遊びかた
顔ジャンケン・足ジャンケン
 手でするジャンケンを、体のほかのところを使ってするもの。
★顔ジャンケン
  グー(口を閉じる)・チョキ(舌を出す)・パー(口を大きく開ける)
 口ジャンケンとも。まぁ、ついつい表情もついてしまうので顔ジャンケンでもいいかな。
 にらめっこ状態になる場合があります。

★足ジャンケン
  グー(足を閉じる)・チョキ(足を前後に開く)・パー(足を左右に開く)
★★ローカルルール★★
 まぁ、動作を工夫したジャンケンはいろいろ派生できると思います。

階段ジャンケン
 寺や神社などの長い階段で遊んでいました。
※何人でもできます。
 が、多すぎるとあいこが多くていらつくかも。
※階段でするのがスタンダードですが、歩数を使って、帰り道とかでもできます。
○ジャンケンをします。
 勝った人は、勝った手によって決められた段(歩数)だけ進みます。
  グー  グリコ(3段(歩))
  チョキ チョコレート(6段(歩))
  パー  パイナップル(6段(歩))
 「一人だけ負けて、残りの全員移動」の取り残され感が、なにげに面白かった。
○早くてっぺん(目的地)まで行けた人が勝ちです。
 あまり長い階段だと飽きてくるので「ダブル(トリプル)チャンス」と言って、展開を早める方法があります。
 「できればパーかチョキで勝ちたいけど、グーの方が勝ちやすいかな?」と考えたりします(戦略というほどのものではないね)。

★★ローカルルール★★
○グミ(2段)チョコレート(6段)パイン(3段)と、採用される名前と歩数はいろいろあると思います。

荷物持ちジャンケン
 罰ゲームの一種で、学校の帰り道によくやっていたように思います。
※何人でもできます。
○ジャンケンして一番負けた者が、負けた手によって決められた歩数だけ、みんなの荷物を持たされます。
  グー(10歩)・チョキ(20歩)・パー(50歩)
○ノルマをこなしたら、再度ジャンケンです。
 単純な遊びですけど、学校帰りにピッタリはまる感じがするなぁ。
★★ローカルルール★★
○歩数は使わず、「次は××の角まで」と決めてからジャンケンをするもの。
○「一番負けは一番勝ちをおんぶして、2番負けは、みんなの荷物持ち」とするもの。

あっちむいてホイ
 定番中の定番なので、説明不要とも思います。
○2人で向かい合い、ジャンケンをします。
○勝った人は「あっちむいてホイ!」と言いながら上下左右のいずれかを指さします。
・負けた人は、それと同時に、上下左右のいずれかに顔を向けます
。  勝った人の指さした方向と、負けた人の向いた方向が、
  違う場合は、勝負はつかず、ジャンケンをするところからやり直します。
  同じ場合は、指した人の勝ちです。
 ジャンケン遊びの中では、性格か反射神経なのか、わりと強い人弱い人があったように思います。

ビームフラッシュ
 テレビがきっかけだったように思いますが、 ウルトラマンの光線技ポーズを使った遊びとして、わりと広く知られたているように思います。
※2人遊び
○「ジャンケン ホイ ホイ」の掛け声で、右手、左手、両方でジャンケンを出します。
○「どっち引くの」の掛け声で、片方を引っ込めます。
・あいこなら、「あいこで ホイ ホイ」「どっち引くの」と繰り返します。
 勝った方を「親」、負けた方を「子」とします。
○親も子も「ビーム・フラッシュ」の掛け声で、下の三種類のポーズのどれかをします。
 ・両手を手刀で手首あたりで交差する。
   ウルトラマンのスペシウム光線
 ・両手をチョキで額で交差する。
   ウルトラセブンのエメリウム光線
 ・左手を手のひらを下に水平にし、その上に右手を垂直にしてL字にする。
   ウルトラセブンのワイドショット
○「ビーム・フラッシュ」は3回までできます。
・親と子が同じポーズをしたら、親の勝ちです。
・3回とも親と子が違うポーズをしたら、子の勝ちです。
 確率的に考えたら親が有利(約7:3)ですね
★★ローカルルール★★
○「ビームフラッシュ」の前に「あんた馬鹿ね」であっち向いてホイをするパターンもありました。
○動作を4つにしてもいいかも(親が有利 約6:4)。

グリーンピース
 軍艦ジャンケン(「軍艦・沈没・破裂」)の派生遊び。 戦争よりピース(平和)のほうがいいよね。
※2人遊び
※グーは「グリン」、チョキは「チョリン」、パーは「パリン」と呼びます。
○前半は、「グリーンピース」の掛け声でジャンケンをします。
・あいこなら繰り返します。
・どちらかが勝ったら、後半に移ります。
○後半の掛け声は、「前回の勝った手」、「前回の勝った手」、「自分の出す手」になります。
※掛け声をしなかったり間違えてはいけません。
・どちらかが勝ったら、後半を繰り返します。
○あいこになったら、相手より早く「ドン」と言った人が勝ちです。
例をあげると(欄内の、上は掛け声、下は出す手)、
前半 はじめ 「グリーンピース」
グー
「グリーンピース」
グー
あいこだったのでもう一度 「グリーンピース」
チョキ
「グリーンピース」
パー
後半 さっき、チョキが勝ったので
「チョチン・チョリン」から
チョチン・チョリングリン」
グー
チョチン・チョリンチョリン
チョキ
さっき、グーが勝ったので
「グリン・グリン」から
グリン・グリンパリン」
パリン
グリン・グリンパリン」
パリン
決着 あいこになったので
早い者勝ちで
「ドン」
 揃ったら「ドン」と言うこと自体は簡単なので、 やや複雑な段取りに気をとらせながらというところがキモなんだと思います。掛け声がグダグダになると面白さが半減します。
★★ローカルルール★★
○掛け声はいろいろあると思います。
 軍艦ジャンケン(「軍艦・沈没・破裂」、「グワム・朝鮮・ハワイ」)
 カレージャンケン「グー辛・パー辛・チョー辛」

王様ジャンケン
 じゃんけんに簡単なロールプレイングの要素を加えた遊びです室内等で簡単に遊べます。
※5人以上の方が楽しいでしょう。
○まず、ジャンケン等で勝った順に一列に並びます。いちばん勝ちの人が「王様」になり、後の人は「けらい」になります。「けらい」は、勝った人から王様の横に順番に並びます。
 王様だけイスに座る、王冠を用意する等、王様だけ特別なものを工夫してもよいでしょう
○最初に、一番端(一番負け)の「けらい」が、ひとつ上の「けらい」から順にジャンケンしていきます。ジャンケンで勝った者は、その上の「けらい」とジャンケンできます。負けた者はその場所に並びます。そうして、勝った人が順に王様を目指していきます。
○そうやって、「王様」までにたどり着くのですが、「王様」とは、すんなりジャンケンはできません。ジャンケンの前に「王様」へのあいさつが必要なのです。
 「ひざまづく」「お辞儀をする」など、あいさつの仕方はみんなで決めてもよいでしょう。もったいつけた方が面白いと思います。
・あいさつをしないで、ジャンケンをする(しようとする)場合、「王様」から「ぶれいものさがれ!」と言う権利があります。言われた者は、一番端の「けらい」の場所にからやり直しです。
 ※「王様」は、「ぶれいもの、さがれ!」と言い忘れても負けにはなりません。
○「王様」は負けても、1回だけ取り返しのジャンケンができます。その時、いったんは場所を譲りますが、ジャンケンの前にあいさつはいりません。二回連続で勝たないと「王様」にはなれないのです。
「王様」は負ければ一番下の「けらい」へと転落です。
★★ローカルルール★★
○「王様」が五回防衛すれば「大臣」を任命することができるという遊び方もあります。
○「王様」を「殿」として、時代劇風の言葉遣いで行うのも面白いかもしれません。

ジャンケン唄
 ジャンケンをするのに、いろいろな唄や動作をつけたものがあります。
★おちゃらかホイ
 「せっせっせ−の」
 向かい合う両手をつないで、軽く上下に3回振る。
 「よいよいよい」
 交差する両手をつないで、軽く上下に3回振る。
 「おちゃらか おちゃらか おちゃらか」
 お互いに、左手を胸の前に、手のひらを上にして構え、
 右手で、「自分の左手」・「相手の左手」と順に軽く叩きます。これを3回繰り返します。

 「ホイ」
 ジャンケンをします。
※※※
 「おちゃらか 勝ったよ」(勝った人)
 バンザイをします。
 「おちゃらか 負けたよ」(負けた人)
 礼をします。
 「おちゃらか あいこで」(あいこの場合)
 両手を腰にあてます
 「おちゃらか ホイ」
 ジャンケンをします。
(以下、※※※から繰り返し)
○テンポよく繰り返していき、歌や動作を間違えたら負けです。

★お寺の和尚さん
 「せっせっせ−のよいよいよい」
 「おちゃらかホイ」と同じ。
 「お寺の和尚さんが、カボチャの種をまきました」
 お互いに、左手を胸の前に、手のひらを上にして構え、
 右手で、「自分の左手」・「相手の左手」と順に軽く叩きます。これを繰り返します。

 「芽がでて」
 合掌します。
 「ふくらんで」
 合掌た手をふくらませます。
 「花が咲いたら」
 合掌た手を上から開きます。
 「ジャンケンポン」
 ジャンケンをします。

★げんこつ山のタヌキさん
 「げんこつ山のタヌキさん」
 両手グーで上下に打ち合う。
 「おっぱい飲んで ねんねして だっこして おんぶして」
 歌に合わせた動作をします。
 「また明日」
 ジャンケンをします。

よもやまばなし
 偶然によって手軽に勝ち負けを決めることができ、日本人にとって、遊びというよりは生活必需手段といえるかもしれません。
 遊びの一部にジャンケンを使ったものは多種多様にありますが、 ここでは、ジャンケンの占める割合の高いもの主体に集めてみました。
 他にも思い出せば、また追加していこうと思います。