エンピツたおし

エンピツたおし

「エンピツたおし」ってどんな遊び?
 鉛筆の芯を下にして、人差し指1本で立て、少し手前に傾けると、滑って線が書けます。
 紙と鉛筆だけという手軽さと、「上手・下手」半分、「偶然」(?)半分という、ゲーム向きの要素を利用して、 学校の休み時間などに遊ばれていました。
 スポーツや他のゲームをのルールを取り入れて、いろんな遊び方が次々と作られるという アレンジのしやすさも大きな特徴です。

遊びかた
ダーツ
★紙にマトと、▲を書きます。
★▲の先にエンピツを当て、「鉛筆倒し」ます。
★線通ったところが得点です
 何人かで、かわりばんこに、数回して、合計得点が多い人が勝ちです。
 多分、一番基本的な遊び。

ダーツ その2
★紙にマトと、▲を2ヶ所書きます。
★それぞれの▲の先にエンピツを当て、「鉛筆倒し」ます。
★2本の線が交わったところが得点で、数回して、合計得点が多い人が勝ちです。
 ダーツのアレンジ。2本の線の交差点を利用するというのも アレンジを作っていくための基礎のひとつ。

カーレース
★人数は2人から。
★紙にコースを書きます。
 適当でかまいません。最初は簡単なものが良いでしょう。
★ジャンケンなどで順番を決めます。
★それぞれスタートから、順番にエンピツを当て、「鉛筆倒し」ます。
★線が切れたところに、それぞれ「×」や「○」などの印を付けます。
 コース線に当たったら、そこに印を付けます。
 コース線に当たったら「事故(クラッシュ)」で、次回も同じ所からやり直しという ルールでする人もいました(事故だらけでなかなか進まなくなります)。
★速くゴールした人が勝ちです。
 基本形のひとつだと思います。

スペースレース
 レースのアレンジしたもので、星に見立てた円を、順番に行くものです。 「カーレース」より、コース取りの選択肢が増えていて、良好なアレンジだと思います。
★人数は2人から。
★紙に円(星)を何個か描き、「スタート」と「ゴール」を決め、残りの星に1から番号をつけます。
 個数は10〜15ぐらいで良いでしょう。
★スタートし、1から順番に星を目指していって、最初にゴールした人が勝ちです。
 途中、他の星に当たったら、すでに到達している星まで戻ります。
 ブラックホール(2回休みなど)とか作っても良いです。 また、海と島に見立てるのも良いでしょう(島の方が色んな形にできるし、島の設定やらで ゲーム盤づくりで燃えるかもしれません)。

せんそう
★2人でします。
★紙に、それぞれの陣地(陸地)を書き、その中に飛行機「士」と砲台「凸」を書きます。
 「士」「凸」は、両方が同じ数書くのですが、自由に決めてください。
★飛行機「士」は、移動と攻撃ができます。「移動」か「攻撃」かを言ってから「鉛筆倒し」ます。
 「移動」は「鉛筆倒し」の線の先に新しく「士」を書きます。
 移動前のものは消すか、×をつけたておきます。
 「攻撃」は「鉛筆倒し」の線が、相手の「士」「凸」に当たったら、倒したことになります。
 砲台「凸」は動くことができません。攻撃するだけです。
★相手の飛行機「士」を全滅させたら勝ちです。
 このほかにも「基地」や「戦艦」を加え、それぞれ特色を付けたものがありました。 (「飛行機」1回で移動と攻撃。「砲台」1回で2度攻撃。「戦艦」海しか行けないが、3回当たらないと倒せない。「基地」これを倒されると負けだが5回当たらないと倒せない。など。)
 小さいと倒されにくいなど、同じ大きさで書く方が良いので、図形が書ける穴あき定規を利用すると便利です。
 これも、基本形のひとつだと思います。


じんちとり
★外遊びの「じんちとり」を、「エンピツたおし」でする遊びで、円を手で書くかわりにコンパスを使います。
 遊び方は「外で遊ぶ」−「じんちとり」を参照。

ローカルルール
 エンピツよりシャーペンの方が長い線が引け、シャーペンの中でも長短や重心の位置で ずいぶん差が出るので、1本のシャーペンを代わる代わるで使うことがありました。

よもやまばなし
 簡単にできるので、短い休み時間などに教室で、遊んにでました。 とりあえずアレンジがしやすいので、新しい遊び方の開発競争が発生し、 今思えば、ほとんどが、すでにあるものの超マイナーチェンジ版や、取るに足らない ものがほとんどでしたが、「新開発」という要素が、子ども心に楽しかったのです。