ガイスター

ガイスター

「ガイスター」ってどんな遊び?
 ガイスター(Geister)は、オバケのコマを使ったドイツ生まれの2人用対戦ゲーム。
 オバケのコマの背中には赤と青の印がついていますが、それをお互いにわからないように配置し取り合うという、 軍人将棋を極限までシンプルにしたようなゲームで、ルールはとても簡単です。
 将棋・チェスににてるけど、相手の駒の正体を完全に読み切るのは難しいので、常に実力どおりの勝敗にはなりません。 小学校低学年の子が、高学年の子や大人に勝つこともできます(実力によって勝率を上げることはできます)。 10分ほどで一勝負できるので、手軽に遊ぶことができます。
ガイスター
遊びかた
★背中に青印のついた「良いオバケ」4つと、赤印のついた「悪いオバケ」の4つを、自陣(下図の○の場所)に並べます。
・自陣内なら「良いオバケ」、「悪いオバケ」の並べ方は自由です。相手にわからないように置きます。
 自分のオバケの「良い」・「悪い」がわかりますが、相手のオバケはわかりません。
× × × ×
  × × × ×  
      
      
   
★それぞれ駒を一個ずつ交互に動かしてきます。パスはできません。
・駒の動かし方
  駒は前後左右に1マス移動します(斜めには移動できません)。
  
  
  自分のコマがいるマスには移動できません。
・相手のコマがいるマスに移動すれば、相手のオバケを捕まえることができます。
 捕まえたオバケはゲーム盤から取り除き、それが「良いオバケ」か「悪いオバケ」か見ることができます。
★勝利条件は3つあり、この中の、1つでも満たせば勝ちです。
・相手の「良いオバケ」を4つとも捕まえる。
・自分の「悪いオバケ」を4つとも相手に捕まえさせる。
・自分の「良いオバケ」の1つを相手側の出口(上の図の色のマス)から盤外へ脱出させる(「悪いオバケ」は脱出できません)。
 取って良い駒と悪い駒があるのがミソ。相手の「悪いオバケ」も1〜2個なら取っても大丈夫ですが、 3つも取ると相手の駒が取りにくくなります。駒がある程度減ってきたら、駒の読み合いが白熱します。

ローカルルール
★将棋でいう「千日手」(同じ手順を繰り返してきりがない状態)について、明確なルールがありませんので、調整する必要があるかもしれません。

よもやまばなし
 これを小2の甥っ子とやってみたら、けっこう負けた(勝ち筋を無視した手を打ってくるので読みにくい)。 将棋なら、初心者相手に100戦100勝もできるだろうが、ガイスターは、思考型のゲームでありながら小さい子にも勝つチャンスがあるのが面白い。
 ルールが簡単なので、小学生低学年でもすぐに遊ぶことができます。「相手との読み合い」とまでいかなくても、 相手の駒の正体がわからないドキドキ感が楽しいようです。
 このゲームは、「オバケ」っていう子どもを引きつけるテーマで、よくデザインされてるなとは思うのですが、3,000円前後という値段がちょっと痛いです。
 地元の学童保育に呼ばれた時、厚紙で自作(パソコンで駒・盤をデザイン・プリントして、組み立て30分)したもので遊んでみました。それでもちゃんと遊ぶことはできました。 定番遊び化するようなら本物を買ってもいいでしょう。
手作りガイスター