トランプ

トランプ

「トランプ」ってどんな遊び?
 トランプは、♠(スペード)♥(ハート)♦(ダイヤ)♣(クラブ(みつば))の4つのマーク(スート) それぞれA(1・エース),2,3,4,5,6,7,8,9,10,J(11・ジャック),Q(12・クイーン),K(13・キング)の13の数(ランク)の、 計52種類に、ジョーカーを加えた、ドメジャーなカード遊びです。
 ここでは、小さい子(小学校低学年あたり)にもわかりやすく、参加しやすいゲームを紹介します。
 □ババ抜き  □神経衰弱  □七ならべ  □殺しの七ならべ  □ゴーフィッシュ
 □スピード ・ □うすのろ ・ □ブタのしっぽ ・ □ダウト
 □インディアン・ポーカー ・ □ハーツ ・ □ピット
 ※一般的でないルールになっていることもあると思いますが、お許しください。

遊びかた
ババ抜き
 ド定番のゲーム。単純で、作戦要素もほぼ無く、子どもの大人も対等に遊ぶことができます。
※3人以上7人ぐらいで遊びます。
※ジョーカーを加えた53枚のカードを使います。
★53枚のカードをプレイヤー全員に配ります
・プレイヤーは手札にある同じランク(数)の札を2枚ずつペアにして場に捨てます。同ランクの札をすべて場に捨てたら扇状に持ちます。
★順に隣のプレイヤーの手札を裏から見て、1枚取ります。
・札を取った時、手札にペアがあったら場に捨てます。
★手札がなくなったら「あがり」です。
★早くあがった順に勝ちとなり、最後にジョーカーを持っていた者の負けです。
 知らない人はいないと思われる超メジャーゲーム。
★★ローカルルール★★
★ジョーカーを使わず、Qを1枚抜いた51枚でおこなうもの
 本来のババ抜きらしい。 ババとババがペアになって捨てれるということが起きます。
★ジョーカーを使わず、1枚だけ裏向きに抜いておこなうもの
 最後まで、どのカードがババかわからりません。 一部では、これを「ジジ抜き」と呼んでいるようです。

神経衰弱
 ド定番のゲーム。記憶力勝負で実力差がはっきりと出るゲーム。
※2人以上で遊びます。
※ジョーカーは使いません。
★52枚のカードを裏向きに伏せて並べます。
 伏せて並べたものを、みんなでかき混ぜたりします。
★ジャンケンで負けた人から始めます。
 決め方は自由ですが、最初はカンのみなのでやや不利。
★好きな2枚をその場で表に向けけ、同じ数字であれば取ることが出来、もう一度プレイできます。
・2枚が異なる数の場合、カードを元通りに伏せて次の人順番になります。
★すべてのカードが取られるまで行い、取ったカードの枚数が多い人の勝ちとなります。
★★ローカルルール★★
○4枚めくって、同じ数字4枚そろえないと取れないルール

七ならべ
 これもド定番のゲーム。出せるカードをわざと出さずに 相手の邪魔をする(「止める」)作戦が有効ですが、やりすぎるとうらまれますのでほどほどにしときましょう。
※3人以上7人ぐらいであそびます。
※ジョーカーは使いません。
 ジョーカーを使う遊び方もあります。
★52枚のカードをプレイヤー全員に配ります
★手札に7がある人は、場に出し、縦に並べます。(図の緑色を参照)
七ならべ
・♦の7を出した人から始め、時計回りに順番が回ります。
★自分の番になったら、場に出てるカードの同じマークで続き番号のカードを出すことができます (最初の人は「6」か「8」が出せます)。
・出せるカードが無い場合は、「パス」をします。「パス」は3回までできます。
 3回パスして、なお出せない場合は負けになり、自分の手札を場に並べます。
・出せるカードがあっても「パス」して、他の人の邪魔をすることもできます。
 相手をパスで脱落させたり、カードを止めている人が出してくれるまで待つ、など。
★一番早く、自分の手札を無くした人が勝ちです。
★★ローカルルール★★
○ジョーカーを使うルール
例えば、上の図で、♣5を持っている人が、♣6の場所にジョーカーを置いて、♣5を出すことができます (次のカードを持っていないと使えません)。 ♣6を持っている人は、それを出してジョーカーを手札に加え、必要なときに使うことができます。
ジョーカーは便利なようですが、最後まで誰かの手に残ることになるので、最後に持っている人は負けになります。
○地球ルール(西へ西へと進んでいくと、東から元の場所にもどるってこと?)
Kが出たら、そのスートはAからしか出せなくなり、Aが出たらKからしか出せなくなるルール。

殺しの七ならべ(キラー)
 場の並べ方は七ならべに似ているけど、全然目的が違うゲームです。 作戦も無く、相手のわからないカードを殺し、流れ弾にあたるがごとく殺されるという殺し合いが楽しい ゲームです(この文章だけだとかなり物騒な感じ)。ややマイナーでオススメです。
※3人以上5(〜7)人ぐらいであそびます。
※ジョーカーを除いた52枚。
★52枚のカードをプレイヤー全員に配ります
★手札に7がある人は、場に出し、縦に並べます。
・♠、♥、♦、♣の並び順となります
 赤いカードが内側に来るので殺されやすいです。
・♠の7を出した人から始め、時計回りに順番が回ります。
★七ならべで出せるカード+ななめに接するカードを出すことができます。
 最初の人が♥6をだした場合、2番目の人は、♥5はもちろん、 ♠5や♦5も出すことができます。
殺しの七ならべ
 この図では、桃色の箇所が出せるカードです。
★カードを上下左右どちらかでも挟むように出せば、挟んだカードを「殺す」ことができます。
 (例)♦8がでました。次の人が♠8を出しました。 するとこの2枚に挟まれた♥8が死にました。次に♥9・♥10が出たあと、♠Jが出ました。 ♠8と♠Jに挟まれて、♠9と♠10が死にました(図の灰色は死んだカード)。
・殺されたカードを持っている人は、手札から抜き、自分の前に表向きに置きます。
★出せるカードが無い場合は「パス」します。
 回数制限必要ありません。カードが出せないことが少ないし、パスのメリットがありません。
★すべてカードを出し終えたら、殺された枚数が少ない人が勝ちです。
★★ローカルルール★★
○殺すとき、カードを挟むだけでなく、囲わなくてはならないルール。
・このルールだと、上の図では♦4、♦9はまだ殺されていません(それぞれ♦3、♦10が出されると死にます)。
 挟むルールだと殺されない♠A、♠K、♣A、♣Kが 逆に囲いやすいので殺されやすくなります。

ゴーフィッシュ
 ルールは簡単ですが、人のカードを奪ったり、奪われたりが楽しいです。
※2人以上5(6、7でも)人ぐらいであそびます。
※ジョーカーを除いた52枚を使います。
★各人に、カードを5枚ずつ(2人の時は7枚ずつでも良い)配り、残りは山札として置きます。
★ジャンケンなどで最初に行う人を決め、以降時計回りに行っていきます。
★自分の番になったら、他の1人(誰でも良い)に自分の手札にランク(数)から選んで、カードを要求します。
 (例)自分が、♠A、♦J、♦10、♠2、♥2と持っていたら、 「○○さんAをください」とか「××さん2をください」と言います。自分の持ってないランク(数)、たとえばKや7などは要求できません。
 要求することは、他の人に自分の持っている札をばらしてるのと同じことなのがツライです。

・要求された人は、要求されたランク(数)のカードがあれば渡さなくてはいけません(要求されたランク(数)が2枚以上あればすべて渡します)。
 要求が成功すれば、同じ人が続けて要求します。成功する限り何度でも続けることができます。
 同じカードが4枚そろったら(同ランク4枚組を「ブック」といいます)、表向きに場(自分の前)に置きます。
・要求された人がそのランクのカードを1枚も持っていなければ,「ゴーフィッシュ」と答えます。 要求した人は山札の一番上のカードを1枚取って(山札がなくなっていたら取りません)、次の人の番になります。
・手札がなくなった人はそれ以降参加できません(最低1枚ないと要求もできない)。  「山札があれば、手札がなくなった人は山札から1枚取る」でも良いかも。
★ブックをたくさん作っ人が勝ちとなります。
★★ローカルルール★★
○山札がなくなり、2人になった時点で終了というルール。2人遊びなら山札が無くなった時点で終了。
 お互いの札がまるわかり状態になり、そうなった時点で順番が回ってきた人の丸儲けになるので。
○ランク(数)だけでなくスート(マーク)も指定するルール。
 (例)「○○さん♥Aをください」

スピード(赤と黒)
 トランプゲームの中では、最も反射神経を必要とするゲームかもしれない。 実力によって勝敗が決まることが多く、スポーツに近いゲームです。
※2人で遊びます。
※ジョーカーを抜いた52枚を使います。
★カードを赤(♥と♦)黒(♠と♣)の2組に分けて、それぞれ1組ずつ取り、シャッフルしてから相手に渡します。
 特に続けてする場合は、カード順が揃っていることがあるので、思いっきりシャッフルしましょう。
★自分の手札は裏にしたまま持ち、上から順番に4枚のカードを自分の前の場に表向きに、場札として置きます。
★「スピード」という掛け声で2人同時に、手札の一番上のカードを、それぞれの場札の間の右側に、表を上にして台札として置きます。
スピード
★場札の中に台札と続きランク(数)のカード(AとKはも続きとします)があれば、場札を台札の上に置きます。
 (例)台札が5なら4か6が出せます。KならAかQが出せます。同じ数は出せません。
・場札が3枚以下になったら、手札から補充して、常に4枚にしておきます。
 (例)黒は黒台札KにAかQを置くことができ、赤場札に8を置くことができます。 そして手札から2枚を場札に補充します。赤が先に赤台札7に6を置くと、8は出せませんが5を出すことができます。
★どちらも、場札から台札に出すカードがなくなれば、また「スピード」という掛け声で2人同時に手札から台札に出すところから行います。
 手札が無くなっていれば場札のうちの1枚を台札に出します。
★手札、場札を先に無くした人がが勝ちです。
★★ローカルルール★★
○台札続きランク(数)のカードだけでなく、台札と同じランク(数)のカードを場札も置けるルールもある。

うすのろ
 椅子取りゲームをトランプでしたようなゲーム。 基本的には、作戦無しの瞬発力勝負なゲームです。
※3人以上13人までで遊びます。
※同じランク(数)のカード4をワンセットにして、人数分のセットを抜き出して使います。
 (例)7人ならA、K、Q、J、10、7、2(何でも良いです)を使い、9、8、6、5、4、3は使わない。
また、プレイヤーの人数より1つ少ない数の「駒」を用意し、場の中央に置きます。
 碁石、お手玉、乾電池、など何でも良いが、つかみやすく突起物の無い物が良い。
★プレイヤー全員に4枚づつ配ります。
★全員が「いっせーのせ」などのかけ声に合わせて、手札の中のから不要なカードを一枚、 一斉に右隣の人に渡します(右隣の人の前に裏向きに置きます)。
★これを繰り返し、手札に同じランク(数)が4枚揃ったら、場の中央にある「駒」を一つ取ります。
・誰かが駒をとったら、自分の手札が揃ってなくても駒を取ります。
★一人だけ駒を取ることが出来なかったプレイヤーには、マイナスポイントが与えられます。
・-1で「う」、-2で「うす」、-3で「うすの」、-4で「うすのろ」となり、負けです。
・手札が揃ってないのに最初に駒を取った場合、「おてつき」扱いとなり、マイナスポイントが与えられます。
 4枚揃えることを目指すというよりも、いかに駒を取るかが勝負なので、 手札そっちのけで、駒をマークしている方が負けにくいです。
 時には、4枚揃った時にすぐには取らず、次の交換が始まった瞬間に、 そっと取ると面白いです。右隣の人が「カードが来ないなぁ、アレ?」と思ったときには駒が無くなっているってな感じ。
★「うすのろ」になった人には、罰を受けることが多いようです。
 学童保育で遊んだときは、他の全員が、うすのろになった子に、「うすのろ」と言いながら人差し指で、 相手の頭を4回突っつくというものでした(軽く馬鹿にした口調で、屈辱的に)。5年の男子が1年の女子に突っつかれているのが 面白かったです。子どもの遊びには、ある程度の屈辱は素直に受け入れさせる場面を作ることも、面白いと思います。
★「うすのろ」でをくらった人のポイントは無くなりますが、他の人はポイント引き継ぎで続けます。
 異なる学年が混ざっている場合、高学年の子何人かが「うすのろ」をくらうまで続けたいですね。
★★ローカルルール★★
○人数が多いときは、駒を人数より、2(または3)個少なくする。
 ポイントがたまりやすく、罰を楽しみやすくなります。
○「うすのろ」という4ポイント制が、「うすのろまぬけ」(7ポイント制)、「うすのろばかまぬけ」(9ポイント制)となるもの。

ブタのしっぽ
 基本的には作戦無しの瞬発力勝負。1つのカードを一斉に叩くので あまり力を入れすぎて嫌われないように注意しましょう。
※3人以上7人ぐらいであそびます。
※ジョーカーがあってもなくても、全部がそろってないカードでもかまいません。適当で良いです。
★すべてのカードを裏向きに輪のように並べ、「ブタのしっぽ」を作ります。
・一番最後(上になってる)カードを一枚取り、豚のしっぽの真ん中に表向きに置きます。
★ジャンケン等で最初の人を決め、以降時計回りに順番に行います。
★自分に番の人は、ブタのしっぽから、自由に1枚を選んで、中央に表向きに素早く置きます。
 引いたカードは、中央に置くまで表を見ないようします。
★置かれたカードが、その前に置かれたカードと同じスート(マーク)だった場合、カルタを取るように、 全員タッチ(「アタック」といいます)します。
・一番遅かった人(一番上に手がある人)は、中央にあるカードをすべてもらわなくてはなりません。
・間違えてお手つきをした場合、最初にお手つきした人が、中央にあるカードをすべてもらわなくてはなりません。
・中央のカードを取らされた人は、裏向きにシャッフルして、手札として裏向きに持ちます。この手札が無くなるまでは、 自分の番の時、ブタのしっぽから引くのではなく、自分の手札の一番上から順に出していきます。
★ブタのしっぽ(場の札)が無くなったときに、一番カードを取らされている数が少ない人が勝ちです。
★★ローカルルール★★
○アタックを、同じスート(マーク)に加えて、同じランク(数)も対象にするというルール。
○手札からは出さず、つねに豚のしっぽから引くというルール。
 引き取らされた手札が減らせません。

ダウト(ウソつき)
 上手にウソをついたり、他の人のウソを見破ったり、演技力と 判断力で勝負します。
※3人以上7人ぐらいで遊びます。
※ジョーカーを抜いた52枚を使います。
★52枚のカードをプレイヤー全員に配ります。
★ジャンケン等で最初の人を決め、以降時計回りに順番に行います。
★最初の人は「1」と言いながら、裏向きに中央に出します。次の人は「2」、 その次は「3」と順番に出していきます。13(K)の次は1(A)に戻ります。
 1(A)-2-3-4-5-6-7-8-9-10-11(J)-12(Q)-13(K)-1(A)-2・・・(繰り返し)
・しかし、「1」といいながら正直に「A」を、出しているかどうかは、裏向きに出しているのでわかりません。 手札にその数がなければウソをついて他のカードを出さなくてはいけませんし、あってもウソをついて別の数を出してもかまいません。
★他の人は、「今出した札はウソだな」と思ったら「ダウト」と言います。でたカードを表向きに開きます。
・ウソのカード(違う数のカード)を出していた場合、ウソのカードを出した人が、その場に出ているカードを全部取らされます。
・正直にカードを出していた場合は、「ダウト」と言った人が、その場にでているカードを全部取らされます。
★手持ちのカードが最初に無くなった人の勝ちです。
 下手な人ばかりだとなかなか終わらず、エンドレスダウト、ネバーエンディングダウトと 呼ばれていました。(上手い人は終わり数回を正直に出せるよう調整します)
★★ローカルルール★★
○複数枚、一度に出すことができるルール。
 (例)「5を3枚」と言って出す。この場合、3枚とも5でないとウソになります。

インディアン・ポーカー
 ルールはいたってシンプルだが、表情の読みあいが勝負の鍵? 自分のカードだけわからないというスリルが楽しめます。
※2人以上何人でも遊べます。
※ジョーカーを抜いた52枚を使います。
 チップ(碁石やおはじきなど)を用意します。
★ジャンケンなどで、親を決めます。
★各人は、参加料としてチップを1つ場に出します。
★各人に1枚ずつ裏向きにカードを配ります。
★「インディアン・ポーカー」とかけ声にあわせて、それぞれが自分のおでこに、他のプレーヤーが見えるように掲げます。 自分の手札は決して見てはいけません。
 普段の「自分の札はわかるが、人の札がわからない」が逆転しただけとも言えるが、 なぜかスリルを感じる。おでこに札を貼り付けた者たちが、集団で悩んでいる姿がユーモラス。
★他の人の札や、他の人の表情を見て自分が勝てるかどうか予想します。
 カードの強弱は、(強)K-Q-J-10-9-8-7-6-5-4-3-2-A(弱)です。
・親以外の人は、負けそうなら降りることができますが、参加料は帰ってきません。
★親は「勝負」するか、「賭るチップの枚数を上げる」ことができます。
・親以外の人は、親と同じ枚数のチップを出して賭を続けるか、途中で降りるかを選びます。
★「勝負」で一斉に札をオープンにし、一番強いカードのひとが、賭けたチップを取り、次の親になります。
★こうしてチップを最も稼いだ人が勝ちです。
★★ローカルルール★★
○他のゲームの影響か?Aが最強になっていることも多いようだ。
○賭方のルールは色々みたい。
 僕が適当に作った遊び方ですが、各人に2枚ずつ配り、どちらかを選んで表にし、 裏にしたままの方を使ってインディアン・ポーカーをするというもの。賭の醍醐味がイマイチなお子様にはシンプルすぎて、 自分で選ぶという場面を作ってみました。「Kを開いて、3をおでこ」など悔しい思いをします。 「開いたら3で「よし弱いカードを避けたと」と嬉しそうにおでこに2を掲げる姿」は思わず笑いました。 額のカードが同じ場合には、この開いているカードの強弱で勝敗を決めることとしました。

ハーツ(ブラック・レディ)
 負けるが勝ち。各トリックを上手に負けていくというゲームで、 他の人に減点対象のカードをプレゼントするのが楽しいです。
※基本4人ですが、4人〜6人ぐらいで遊ぶこともできます。
※4人ならジョーカーを抜いた52枚、5人なら♠2、♦2を抜いた50枚。
 全員が同じ枚数になるよう、参加人数に応じてカードを抜いて調整します。
★(4人プレイを例にします)52枚のカードを、各人13枚ずつ配ります。
★♣3を持っている人が、最初に♣3を出します。その人から時計回りに出していき1周すれば、 このトリック(回)は終了です。これを13トリック(回)行うことになります。
・出せるカードのルールがあります。
 トリック(回)の最初に出すカード(「リード」と言います)は、(最初のトリック(回)以外は)自由。
 他の人は、リードと同じスート(マーク)があれば、そのスートのカードしか出せません。
 最初のトリックであれば、手札に♣があれば、♣しか出せない。
 リードと同じスートがなければ、どのカードを出してもかまいません。
★リードと同じスート(マーク)で一番強いカードを出した人が、トリックの勝者です。
 ランクの強弱: (強)A-K-Q-J-10-9-8-7-6-5-4-3-2(弱)
・出されたカードの中に♥があれば、トリックの勝者の前に表向きに並べます。
 ハート以外の出したカードは、もう使いませんので流します(よけて置く)。
 (例):♣3(リード)・♣7・♥A・♣8と出された場合、♣がリードなので、その中で一番強い♣8が勝ちます。 ♥A(この人は♣を持っていない)が出ていますが、いくら強いAでもリードと違うスートでは勝てません。♣8を出した人が ♥Aを引き取ることになります。

★トリックの勝者が、次のリードをします。
★手札が無くなるまで行い、減点カードである♥を取った枚数が少ない人の勝ちです。
★★ローカルルール★★
○♠Qを減点カードとするもの。♥は1枚-1点、♠Qは-13点となります。
○減点カードをすべて集めると、加点に変わるもの(「シュート・ザ・ムーン」と言います)。
 ♥12枚は-12点だが、♥13枚なら+13点(♠Qを減点カードとしない場合)
○♥が出るまで(例:♣がリードの時、♣が無い人が♥を出す)まで、♥をリード出来ない。
 リードに♥2などを出すと、安直に♥を押しつけることができるから?
○カードが配られた時点で、要らないカードを3枚選び、他の人と交換するルール。
 最初は、それぞれ左の人に渡す。次のゲームは、右の人に渡す。その次のゲームは正面の人に渡す。その次のゲームは交換しない。を繰り返す。
 僕個人の、扱い方なのですが、子どもに教える時、小さい子には簡単な方がいいので、ここでいうローカルルールを採用 しないものを「ハーツ」として教えて、高学年の子やハーツに慣れてきた子には、ルールを付け足したものを「ブラックレディ」として区別しています。

ピット
 もともとは専用のオリジナルカードを使って遊ぶゲームを、2組のトランプで代用して遊ぶものです。 順番というものが無く、かなり騒がしいゲームで、他のゲームで味わえない要素がオススメです。
※3、4人以上13人まで遊べます。
※2組の同じ大きさのトランプを使い、同じ数8枚をワンセットとして、人数分のセットを抜き出して使います。
 (例)7人ならA、K、Q、J、10、7、2(何でも良いです)を使い、9、8、6、5、4、3は使わない。
★プレイヤー全員に8枚づつ配ります。
・この8枚を、他の人とカードを交換していき、全部同じランク(数)にするのを目指します。
★「はじめ」の合図で、みんなで一斉にカードの交換を始めます。
・自分の不要なカードを、1度に4枚まで交換することが出来ます。ただし、2枚以上のカードを交換する場合は、同じランク(数)に限ります。
 (例)不要カードがA、A、Qの場合、Aは2枚同時に交換できますが、Qは1枚交換しかできません。
・順番などは無く、一斉に、「1枚、1枚」とか「3枚、3枚」と交換したい枚数を声を出して言います。 同じ枚数で交換したい人があれば、その場で交換します。8枚そろうまで何回でも交換します。
 かけ声飛び交う中、カード交換が繰り返される、かなり騒がしい状態になります。 「誰も2は集めて無いな」と思い知らされるほど、何回交換しても2しか動いてない時があったりします。
★一番早く、8枚とも同じランク(数)のカードが揃ったら、「揃った」と宣言し、その人の勝ちとなります。
 2人以上同時に揃う場合もありますので、ベルを鳴らす(叩くとチンとなるもの(オリジナルゲームの方法です))、 何か(消しゴムやサイコロや乾電池など何でも良い)を1つ置いておき、揃った人が取る、といったことするのも良いでしょう。
★★ローカルルール★★
○オリジナルゲームを真似て、集める札によって得点を決め(Aは7点、2は1点など)、何回か続けていき合計20点を越えた人が勝ちとする。
 高得点ねらいか集めやすさかという選択が楽しい。
※トランプの他にUNOカードを使うという手があります(UNOカードなら1組でできる)。
 ちなみに、オリジナルカードは、おそらく専門店でないと手に入らず、また、小さい子には見分けにくく (穀物取引をイメージして、小麦や麻やコーンなどを全部黄色のイラストに英語表記(「揃ったと思ったら間違ってた」を狙っている?))、 普段使っているトランプやUNOカードの方が遊びやすいと思います。トランプなら100均で買えば2組210円ですむし(裏の絵はあえて違う物を使った ほうが、後で元に戻しやすいです)。

よもやまばなし
 大富豪など、まだまだメジャーで面白いゲームはあるのですが、小学校低学年には、すぐに遊びこなすことが難しいです。 大富豪を例にすると、強いカードは出せるときに出してしまい弱いカードだけにしてしまったり(これでは勝てません)します。 作戦要素(出すべきかパスするべきか、どういう順番で出せばいいか、など)。が多いゲームほど、ルール以外に、 ある程度の定石みたいなものが飲み込めないと参加しきれません。ひたすら「何出したらいいの?」ときかれ続けることもあります。
 もちろん、何回も続けていけば、わかってきて、楽しく遊ぶことができたりしますが、 このページではそういうゲームを避け、小学校低学年の子でも2、3回遊んだだけで、遊びこなせそうなゲームだけを集めたつもりです。
 学童保育等で、こういう簡単なゲームなら、教わった子がすぐに他の子に教えて一緒に遊べるので良いです。
 ゲームにはローカルルールが色々あり、逆に言えば、集まったメンバーの能力・性格を見て、 ルールを調整してやっていたようにも思います(そしてローカルルールが無限増殖されていくわけですが・・・)。