四角六ムシ・田んぼ鬼

四角六ムシ・田んぼ鬼

「四角六ムシ」・「田んぼ鬼」ってどんな遊び?
 ここでは、よく似た2つの遊びを紹介します。どちらも「田」の字を地面に書いて遊び、中の十字路を 鬼が通り、子は鬼にタッチされないように、「田」の字の4つのマスを回っていくという点では同じです。
 「四角六ムシ」は、鬼は増えず、子の誰かが6周したら、子の勝ちというもの。
 「田んぼ鬼」は、鬼にタッチされた子も鬼になり(鬼が増えていきます)、全員鬼になるまでするというものです。
ローカルルールというには、違いが大きいので、2つの遊びとして紹介します。

遊びかた
四角六ムシ
★人数は5〜10人ぐらいが良いでしょう。
★地面に、4〜6mの四角と、十字の道(鬼の道)を書きます(道幅は30〜50cmぐらい)。
★鬼の道の交差している所に、50センチ程度の扇形を書きます。
★ジャンケンなどで鬼を1人決めます。
★鬼は鬼の道の中央で、子は扇形に片足をいれます。
 鬼が同じ言葉を3回言います(「バナナ、バナナ、バナナ」とか)。
 その後、子も鬼と同じように言います。子が言い終わったら開始です。
 意味はないのです。遊びには時折こういう儀式的なものがありますね。
★鬼は鬼の道しか通ることができません。そこから、子にタッチします。
 タッチされた子は、アウトになり、田の字の外にでます。
★子は、4つのマスを、鬼にタッチされないように周ります。
 鬼の道を踏んだらアウトになります。
 回る方向は、最初どちらでも良いですが、来たマスに戻ることはできません。
 つまり、回る方向は途中で変えられないです。  子は、「右回り」だけや、「左回り」だけにならないようにするのがコツです。
 1周してスタートしたマスに入ったら「イチムシ」と声に出して言います。  以後、同じように、一周するごとに「ニムシ」「サンムシ」「ヨンムシ」「ゴムシ」「ロクムシ」と言います。
★鬼が子を全員タッチしたら、鬼の勝ちで、最初にタッチされた子が、鬼になります。
 子は、誰か1人でも6周したら(ロクムシになったら)、勝ちで、同じ鬼で、最初からやりなおしになります。

田んぼ鬼
★人数は5〜10人ぐらい、もっと大人数でも遊べます。
★地面に、四角(大人数の時は、すこし大きめにします)と、十字の道を書きます。
★ジャンケンなどで鬼を1人決めます。
★子はそれぞれのマスに自由に散らばります。
★「はじめ」の合図ではじめます。
★鬼は鬼の道しか通ることができません。そこから、子にタッチします。
 タッチされた子は、鬼になり、鬼がどんどん増えていきます。
★子は鬼にタッチされないように、マスの中を逃げます。
 鬼の道を踏んでも鬼になります。
★最後に残った人が鬼にタッチされたら終わりです。
 最初にタッチされた子が、鬼になります。

ローカルルール
 鬼と子が1対1になった時など、しばしば膠着状態になります。そういう時、 10カウント以内に次のマスに行かないとアウトというルールを必要に応じて付けます。

よもやまばなし
 僕が子どもの頃、遊んでいたのは「四角六ムシ」の方で、「田んぼ鬼」はしたことがありません。 大学の時だったか、子どもが遊んでいるのを見ていたら、「あれ、遊び方が違うなぁ」 と知ったものです。僕は転校を何回かしているので、いろんなローカルルールを見てきたけど、 これは「見た目は似てるけど、別の遊び」と思います。
 「四角六ムシ」になれた自分には、「「田んぼ鬼」の子には、鬼の道を渡るというリスクを負う 理由がない」と感じるのですが、「鬼ごっこ」で鬼をからかうように近づいたりするけど、 その理由もないなと気づき、個々の遊び心で成り立っているんだなと、あらためて思いました。