「丸六ムシ」ってどんな遊び? |
ボールを使った遊びで、主に男の子が校庭や公園で遊んでいました。 二つの円の間を、ボールを当てられないように、往復する遊びで、 野球で、ランナーが三塁−本塁間で挟まれてタッチアウトという場面がありますが、 それを集団でするような感じの遊びです。 |
遊びかた |
★人数は最低4人ですが、10〜12人ぐらいが良いでしょう。 ★グランドなど広い場所で、地面に直径2メートルぐらいの円を、15〜20mぐらい離して2つ描きます。 ボールを1個用意します(軟式庭球のボールなど)。 野球ボール大が標準ですが、ドッジボールを使ってもできます。 2チームに分かれ、最初の攻撃側・守備側をジャンケンなどで決めます。 ★守備側は、最低2人は、2つの円に入り、後の人は、適当に散らばります。 円につく2人は、ボールにふれる回数が多く、上手い人がします。 他の人は、玉がそれて後逸した時や、ぶつけてハズした時などに、素早く拾うために散らばります。 途中でも自由に交代できます。 攻撃側は、最初片方の円に入ります。 ★「はじめ」の合図ではじめます。 ★攻撃側は、アウトにされないように、それぞれで、2つの円を往復します。 全員がそろって行く必要はありません。 守備側向こう側の円の子がボールを持っているときにリードしておき、 こっち側に投げた時にダッシュするのが、基本的です。また最初に1人出て、 攻撃側がぶつけようとして投げたときがチャンスです。 1往復したら「イチムシ」と声に出して言います。以後、一往復するごとに 「ニムシ」「サンムシ」「ヨンムシ」「ゴムシ」「ロクムシ」と言います。 5往復と半分行ったら、「ゴムシハン(半)」と声に出して言います。 「ハン」は「5ムシハン」だけ声に出して言います。 勝ち直前のリーチ宣言みたいなものです。 ★守備側は、円の外に出た攻撃側を、ボールでタッチしたり、ぶつけたり(ノーバウンドに限る) してアウトにし、往復するのを防ぎます。 アウトになった子は、少し離れた場所で邪魔にならないように待ちます。 1人を追いかけすぎると、他の子に一気に走られます。 また、ぶつけようと投げたボールがはずれた時も一気に走られるため、素早くそれたボールを 拾うことができるように、キャッチボールする2人以外の配置・動きも重要です。 わざと高い球を投げて「それた」と思わせて、後ろに配置した子に取らせて 飛び出した子をぶつけるのも作戦です。 ★攻撃側は誰か1人でも「ロクムシ」(6往復)したら勝ちで、攻守変わらず最初からやり直しです。 ★守備側は、攻撃側を全員アウトにしたら勝ちで、攻守が交代します。 |
ローカルルール |
膠着状態を防ぐルールとして、守備側が2つの丸の間で、ボールを10往復する間に、
攻撃側が誰1人半分も円を移ることができなかった場合、守備側の勝ちにするルール
(円を踏んだ状態でするのが基本ですが、こぼしたりそれても、取ってから円を踏めばかまいません。
10往復キャッチボールする間に行けないのなら、100回やっても同じという意味です)。 ボールがそれたときなどに、一気に走られるのを制限するリール。周りを四角で囲み、 その外に出たら1往復進む(野球でベンチにボールが入ったときに2進塁と同じ)というルール。 特に、草むらとかがある場所でやると、ボールを探している間に終わるので こういうルールが必要。 ボールをキャッチした場合はセーフというルール。捕ったボールを自由に投げれるものや、 (それだと一気に走りやすくなりすぎるので)地面にたたきつけてバウンドしている間に走る といったものがあります。 |
よもやまばなし |
野球を盗塁だけに絞ったような遊びで、「リード」「バック」「ダッシュ」が楽しいが、
キャッチボールが上手い子が最低4人(各チーム2人)はいないと、ゲームバランスが取れない
遊びです。 個人的には、ぶつけてはずすと、一気に走れすぎるのが馴染めなかったため、 アウトは野球と同じようにタッチするだけにし、さらに、丸を3つに増やし(三角に配置)、 ぶつけないので軟球とグローブを使ったアレンジ版を近所ではやっていました。 |