はりつけ

はりつけ

「はりつけ」ってどんな遊び?
 屋根にボールを投げ上げて、名前を呼ばれた人が落とさないように捕るという遊びで、 「しけい」という名前で遊ばれている地域もあります。磔や死刑(罰ゲームのせい)と名前は凶悪です。
 ルールは簡単で、ボールされ捕れれば、小さい子でもなごやかに遊ぶこともできるし、 元気盛りの男の子だけでガンガン遊ぶこともできます。

遊びかた
★人数は5〜10人ぐらいが良いでしょう。
★適当な屋根とある程度の広さが必要です。
 瓦屋根の方が不規則に跳ねるので良いです。 雨どいなどでボールが引っかり易いところは不可です。高さは参加メンバーによります。
 良い場所を探すのが、意外と難しいです。

★ボールを一つ用意します。
 軟式庭球のゴムボール・ゴムまりなど、 ボールはどんなものでもかまいません。
★誰か1人が、他の人の名前を呼びながら、屋根の上にボールを投げます。
 名前でも良いですが、あらかじめ番号(またはニックネーム) を決めておいて、それを呼ぶというルールもあります。これだと「誰もとりにいかんなぁ・・・・、あ、それ僕だ!」 といったことがあるので、面白いです(ときどき、番号(ニックネーム)を変えると、より発生しやすくなります)。
 「名前を言ってから投げる」または、「ボールが上昇している間に名前を言う」など、微妙な基準があります。 屋根の高さや、参加メンバーのレベルによって、「遅すぎたら捕れないけど、速すぎてもつまらない」ということがあるので、 その時々で決めてます。

★投げたボールが、「屋根にとどかない」「屋根の向こう側に行った」「屋根に引っかかって落ちてこない」などの場合、 「ファール」になります。2回続けて「ファール」すると、アウトになります。
★呼ばれた人が、地面に落とさず捕れたら、また違う人の名前を言って屋根の上に投げます。
★呼ばれた人が、ボールを取り損ねて地面に落ちた場合、他の人は逃げます。
 取り損ねた人はすぐにボールを拾って「ストップ」と言います。
 取り損ねた人は、そこから3歩だけ動いて、他の人にボールをぶつけます。
 ぶつける事ができたら、ぶつけられた人がアウトです。
 ぶつけられない、またはキャッチされた場合は、取り損ねた人がアウトです。
 1アウトは「は」、2アウトは「はり」、3アウトは「はりつ」、4アウトで「はりつけ」となります。
 「しけい」の所は、「いっけい」「にけい」「さんけい」「しけい」と数えるそうです。
★4アウト「はりつけ」になった人がいたら、罰ゲーム「はりつけ」です。
 壁ぎわ立ち、他の人全員1人ずつに、ボールをぶつけられます。
 はりつけになる人は、前向きでも後ろ向きでもかまいません。
 この時、ボールを投げる線は、参加メンバーで、あらかじめ決めておきます。

★アウトになった人(またははりつけにされた人)から、再開します。
 はりつけされた人は、「無し」になりますが、他の人のアウトは、そのまま持ち越されます。

ローカルルール
 取り損なった時点で、取り損なった人がアウトというルールもあります。 いろんな学年の子が混ざってやる場合、上学年はなかなか取り損ねない上に、 取り損ねてもぶつけ易いなどアウトを逃れやすくなるので(下学年はその逆)、 この方が良いかもしれません。
 はりつけの時、投げられたボールをキャッチしたら、取られた人が「はりつけ」というルール。 取られるのを避けて、足下に投げ捨てるという選択肢が生まれる。
 はりつけをされるものの動ける(かわせる)条件。「全身動けない」「壁につけた両手両足は動けない (離れてはいけない)がそれ以外は動かせる(体をよじったり、しゃがんだりはできる)」 「足だけ動かせない」「目を閉じる」等いろいろです。

よもやまばなし
 男女混合や低学年とすると、和やかレクリエーションゲームムードでできるのですが、 同学年の男の子同士でやると、スピーディーに展開し、なかなかの緊張感を楽しむことが出ます (はりつけも一切手加減なし)。基本的には偏りなく名前を呼ぶようにするという 暗黙のルールがあるのですが、誰か1人を集中攻撃したりするのも面白かったです (イジメではなく、誰もが時折対象になり、200m全力疾走分ぐらいで集中攻撃は終わります。 どたばた感が、集中攻撃している方もされている方も面白いのです)。
 適当な場所(屋根と広場)が無いとできない遊びなのが、残念です。