どっちまわる

どっちまわる

「どっちまわる」ってどんな遊び?
 丸と十字の道を描いてその中でする鬼ごっこの一種です。わりとせまい場所でもでき、 子にも攻める要素がある楽しい遊びです。
 鬼は子にタッチすると、靴を取ることができます。子は逃げるだけでなく、 自分や他の子の靴を取り返えそうと攻めます。
 ルールは簡単ですが、鬼と子の攻め合いが楽しめます。

遊びかた
★4、5人〜10人ぐらいが適当ですが、多少多くてもできます。
★地面に半径2〜3mぐらいの円と十字の道を書きます。
 道幅は50cmぐらいでいいでしょう。
★ジャンケンなどで、鬼を1人決めます。
★最初、鬼は十字道の中心で目を閉じてしゃがみ、子は○道に自由に散らばります。
 子全員で「鬼さんどっちまわる」と声をかけます。鬼は回る方向を指します。
 鬼が「ストップ」と言ったら、子はその場で止まります。
 鬼は立ち上がり「はじめ」と声をかけたらはじまりです。
★鬼は子をタッチするのですが、鬼は十字道は両足で動けますが、○道は片足ケンケンでしか動けません。
 子はその逆で、○道は両足で動けますが、十字道は片足ケンケンで逃げます。
 子が鬼の道(十字道)で上げたほうの足をつくと靴を取られます。
★子は鬼にタッチされると、靴を片方取られます。
 靴を片方取られた子は、片足ケンケンでしか動くことができません。
 鬼が取りにいったりすると、その間中断するようになるので、 靴を取られた子が、(この時に限り道でない所を通って)他の邪魔にならないように置きに行きます。
★取られた靴は十字道の真ん中に置きます。
★鬼に取られた靴は、鬼のスキをねらって取り返すことができます。
 靴をとって子の道まで帰ることができたら、靴の奪回成功です。
 靴の奪回に成功したら、いったん子の道(○道)の外に出て、靴の持ち主に返す、  靴を履く。準備ができたら、また子の道(○道)に戻ります。
★靴を片方取られた状態でタッチされると、アウトになり鬼の交代になります。

ローカルルール
 マイナーな遊びなので特にローカルルールはないのですが・・・・。
 基本的には鬼の道で子が上げた足をつけたら靴を取られるのですが、取られた靴を取り返す瞬間に限り OKとするルールがあります。取って急に引き返すなどバランスを崩しやすい場面なので、 大目にみるといったものです。
 鬼が靴を取られるのを恐れて動かないときは、子は「鬼、陣、はなれ」と声をかけ、10(から20)数えます。 鬼はその間に最低1回は子の道(○道)まで出てこないといけないというルールもあります。

よもやまばなし
 かなりマイナーな遊びなのですが、「靴を取る・取り返す」「鬼の道・子の道(お互いに条件違いで通る)」 「片足とられ半分アウト状態」といった珍しい要素があり、よくできた鬼ごっこだと思います。 「全員の片方の靴を集める」といった変な目標を掲げる鬼もいたりします。
 子どもたちに教えるとすぐに楽しんで遊びますが下学年の子が鬼になると、ちょっと苦しみます。
 どうでもいいことですが、この遊びをすると、例外なく靴下が真っ黒になるので、お母さんは大変です。