「かんけり」ってどんな遊び? |
って、説明するのもおかしいぐらい、いろいろな地方で遊ばれていた
人気のあるかくれんぼ系の遊びです。 鬼は子(隠れる子)を見つけていくのですが、子の方も、ただ隠れるだけでなく缶を蹴るという攻める要素があり、 鬼と子の攻守が楽しい、まさに子どもの定番の遊びです。 |
遊びかた |
★空き缶を1個用意します。(丈夫なスチール缶、350mlがおすすめです) ★缶の置き場を決め、地面に30cm程の円を描きます。ここが鬼の陣地になります。 周囲多方向にある程度隠れ場所があるところがおすすめです。 ★ジャンケンなどで、鬼を1人決めます。 ★空き缶を鬼の陣地の真ん中に立て、子の1人がその空き缶を蹴ります。 子が蹴った空き缶は、子がさわってはいけません。 ★ここからが始まりで、鬼は蹴られた空き缶を取りに行き、鬼の陣地に戻し、目を閉じて決められた数だけゆっくり数えます。 数える数は、場所によって10〜30程度調整してください。 ★子は鬼が空き缶を戻し、数えている間に隠れます。 ★鬼はかくれている人を探しに行き、見つけたら、空き缶の所まで戻って、その人の名前を大きな声で「○○さん見つけた」と叫び、 空き缶を踏みます。ここまでできたら子を捕まえたことになります。 ★子は、鬼の隙(他の人を探しに行っている間など)を狙って空き缶を蹴り飛ばします。 成功すれば、捕まった人も逃げることができ、また鬼が缶を取りに行くところからやり直しになります。 見つかっただけでは捕まったことになりません。見つけられても缶を踏まれるまでは 缶を蹴るチャンスがあります。しばしば鬼と子が缶を目指して競争する場面があります。 時々こういった時に、鬼の方が速くて捕まったのだけど、子が勢い余って蹴ってしまう場合があります。 その時、他の子が出てきたとしても、鬼は缶を踏めないし、子も蹴ることができず、中断します。 鬼は缶を元の位置に直し、出てきた子がいる場合、隠れる時間を与えるため、 目をつぶって数えて再開することになります。 ★捕まった人は鬼の近く(鬼に邪魔にならないように)で助けを待ちます。 ★鬼が缶を倒してしまった場合、「鬼の自殺」として、捕まった子が逃げることができます。 鬼と子が缶を目指して競争する場面でよくおきるのですが、 名前を言って缶を踏んだけど、そのまま倒してしまった。この時点で捕まった人は全部逃げたことになります。 また、倒れた缶は、子が蹴ったものではないので、鬼が拾う前なら、子が蹴ることができます。 ★鬼が子を全員捕まえれば、鬼の勝ちで、一番最初に捕まった子が、次の鬼になり、鬼だった子が、最初の缶蹴りをします。 |
ローカルルール |
鬼が缶を倒してしまった場合の「鬼の自殺」をとらないルール。蹴りまくられた缶は倒れやすくなり、
「鬼の自殺」が多発するので、無しにしたのではないかと思います。 鬼が缶を拾って戻す際、手を使わず足だけでするというルールがあります。手より手間がかかるため、 その後数えません(数える速度は鬼によってまちまちになるのである意味公平なルールだと思います)。 ただし、このルールでも、足では取りにくい所に缶がいった場合など、やむを得ず手を使った場合は、 数を数えることになっていました。 基本的には鬼は子を全員捕まえないと交代できない事になっていますが、1回蹴られたら、 「5人捕まえたら鬼交代」、もう一回蹴られたら「3人捕まえたら鬼交代」といったルールがあります。 下学年の子どもが鬼になると、全員捕まえるのは難しいのでこういった形で調整すると良いでしょう。 鬼の交代は、最初に捕まった人となっていますが、捕まった人がジャンケンで決める方が良い場合があります (助ける人がいない時には、缶を蹴りに行かない子(ある意味合理的)は鬼にならないなど)。 |
よもやまばなし |
缶蹴りは、鬼は見つけた子の名前を呼んで缶を踏まないと捕まえたことになりません。そこで
子は一度に大勢で突っ込んで、「○○くん見つけた」(踏み)「□□さん見つけた」(踏み)・・・・と全員言われる前に
誰かが1人が蹴ってしまおうという作戦があります。缶蹴りでもっともポピュラーな必殺技で「なだれ込み」とも言います。
実際、10人ぐらいでこられると全員の名前を言って踏むのは不可能で、各地で猛威をふるったようです。
ただし、鬼の方も対処法がありまして、「こいつが蹴るな」という子を、直前に呼んで踏み、その子に蹴らせてしまう方法です。
捕まった者が蹴った缶は無効なので、全員捕まえるのは無理としても一度に3〜5人捕まえるという鬼有利な結果になるので、
この作戦も必殺技からバクチ技にする事ができます。 捕まった子は、誰もいない方に向かって「今がチャンス・危ない」等のゼスチャーを、鬼が横目ぎりぎり見えるところでやります。 鬼もそれが気になって、誰もいない方を探しに行ったりします。缶蹴りで最初に捕まった子どもが、ダレてしまうことがあるので、 そういった例を見せると、捕まった子も楽しむことができます。勿論他の子への本当の合図もできますしね。 とにかく陣から離れない鬼や、隠れた子が隠れっぱなしで膠着することがあります。「鬼は陣から○m離れる」等 子ども同士の紳士協定的なものが必要になります。 |