田邊城

 田邊城は、津山市中北上・宮部下の境界線上に位置し、標高201m・東西約600mにわたって展開されています。縄張りは東西にのびる山上に堀切を入れることで城域をまとめています。主郭は土塁で囲み、二の丸へは堀切と竪堀で遮断しています。1441年、美作の守護に任ぜられた山名教清が築城した岩屋城の属城として築かせたといわれています。戦国時代末期天正9年、毛利方の中村頼宗の攻撃をうけ、激戦の末落城。城主田邊実成以下全員が討ち死にしたと伝えられています。

                       田邊城縄張り図           作図 山形省吾氏