篠向(ささぶき)城

 篠向城は真庭市三崎・大庭にあり、標高419mの笹向山頂付近にあります。縄張りでは、城全体の規模が非常に大きく、主郭部分には石垣が確認されています。東側・南側は連続畝状竪堀で守りを固め、さらに三の郭の西側にも大規模な畝状竪堀を配しています。1361年山名氏により落城したとの記録があり、築城はそれ以前と考えられます。高田城や岩屋城との関連が深く、多くの文書に記録が出ています。1600年、関ヶ原の合戦後宇喜多氏の改易とともに廃城になっています。

                    篠向城縄張り図         作図 山形省吾氏