嵯峨山城

 嵯峨山城は、津山市中島の標高288mの嵯峨山山頂付近にあり、比高158mでを吉井川・皿川を見下ろす位置にあります。縄張りは、嵯峨山を挟んで北部と南部に城跡が確認され、北城は土塁囲みの主郭に帯曲輪や横堀が廻り、さらに竪堀・土橋が確認されます。南城は単郭の主郭と腰曲輪から構成され、されに嵯峨山からの稜線には三段堀切を備えています。出雲街道と吉井川を眼下に収め、また周囲には佐良山古墳群が分布しています。本城は赤松氏の築城とされ、戦国時代末期には毛利氏、さらに宇喜多氏により争奪が展開されています。

                嵯峨山城縄張り図      作図 山形省吾氏