神楽尾城

 神楽尾城跡は、津山市総社・小原・田邑周辺の標高308mの神楽尾山に築かれた連郭式の城跡です。築城者、年代は確定できませんが、山上に天剣神社があり毎夜神楽の響きが四方に聞こえたことから神楽尾の名がついたといわれています。別名「四周展望の城」ともいわれ、本丸跡からの眺望はすばらしく眼下に津山盆地を一望することができます。
 城郭は山頂の本丸を中心に、南東方向に二の丸、南方向に三の丸を控え、本丸と三の丸を結ぶ馬場・武者だまりを配置しています。ただ、二の丸は本丸に対して独立性が強く、一城別郭ともいえる縄張りを呈しています。遺構としては、畝状連続竪堀・土橋・堀切・土塁を多用し、守りを固めています。 

              神楽尾城縄張り図       作図 山形省吾氏