米ピアニスト 醍醐桜に向かい“奉納演奏” 岡山・真庭

  

醍醐桜が喜んでくれた気がした     平成19年4月13日付
山陽新聞記事より/div>

 世界的ピアニストのルース・スレンチェンスカさん(82)=米国在住=が12日、 真庭市別所、醍醐(だいご)桜の下で桜への「奉納演奏」を行った。 弾いたのは名ピアニストで作曲家のクララ・シューマンが愛用していたピアノ。 地元住民らが見守る中、桜の花びらと華麗な音色が春の空に舞った。

 2004年夏、コンサートで来岡したスレンチェンスカさんが醍醐桜の生命力に魅了されたのがきっかけ。 「いつか演奏をささげたい」と夢を打ち明けられた知人の歯科医三船文彰さん(52)=岡山市湊=が 地元の人たちに相談、胸を打たれた有志が実行委員会をつくり約半年かけ準備した。

 同時に、三船さんは古びて弾けなくなっていたクララのピアノと偶然出合い、 「奉納にふさわしい気品と由緒がある」と大阪市の工房で修復。絶好の時期と好舞台を得て、 樹齢千年とされる桜、130年前のピアノ、82歳のピアニストの“共演”が実現した。

 天気に恵まれたこの日、クララの夫ロベルト・シューマン作「ロマンス」など7曲を そよ風に乗せるように弾いたスレンチェンスカさん。 「鍵盤がピンク色に染まって見え、桜が喜んでくれた気がした」と顔をほころばせていた。

(平井美佳)


 「醍醐桜」 

 のどかな山里の原風景の中にあって、ただ1本だけ空に向かってそびえ立つ、 この醍醐桜は県下一の巨木といわれ、日本名木百選にも選ばれた見事な桜です。

 目通り7.1m、根本周囲9.2m、枝張り東西南北20m、樹高18m、種類はアズマヒガン (ヒガンザクラの一種)で、昭和47年12月岡山県の天然記念物に指定されています。

伝説によれば、元弘2年(1,332年)後醍醐天皇が隠岐配流の際、この桜を見て賞賛したといわれ、この名がつきました。 樹齢について文献では700年が多いですが、地元の説では1,000年とされています。

毎年、4月上旬から中旬頃に、見事な華を咲かせ、大勢の観光客が訪れます。 大河ドラマ「武蔵MUSASHI」では岡山県内最初のロケ地になりました。




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